BCCNー813(壁面走行ロボット技術と非破壊検査技術の融合)

壁面走行ロボット技術と非破壊検査技術の融合による、社会インフラの維持・ 管理支援検査装置の開発

<無線式壁面走行台車による配管非破壊検査>というニーズ情報がありました。
その内容は:
製造所内の排気筒配管の減肉率、傷などを確認するための検査作業を行っている が、現在は作業員が手作業で行っているため、足場を組む必要があり、莫大な工 数や工費を要している。そのため、無線式の壁面走行台車を用いて足場を組まず に配管の肉厚などの非破壊検査を行いたいと考えている。
(壁面走行台車+非破壊検査装置)

この課題を見た時、知り合いのA)垂直壁面走行ロボット開発企業と、B)非破壊・ 磁気検査装置開発企業のことが頭に浮かびました。

A)垂直壁面走行ロボット開発企業
この会社との出会いは10年以上前のことでしたので、最近の状況を調べてみま したら、現在も様々な開発を継続し、実績を積んでいることがわかりました。 その実績:インフラ診断ロボット(NEDOインフラ維持管理・更新等の社会課題対 応システム開発プロジェクト)、壁面自走小型ロボット、タコパッド(天井から 人がブラ上がることも可能な装置)、ゴンドラ安定走行装置など

B)非破壊・磁気検査装置開発企業
此方はBCCNメールで何回も取り上げたことのある企業で、下記の技術があります。
a。金属加工品インライン非破壊・磁気検査装置
b。鉄筋コンクリート内鉄筋の腐食検査(鉄筋腐食検出装置)
c。金型の寿命予測(金属の疲労度測定装置)
d。保温材でカバーされた配管の腐食を移動しながら検査する技術
E。SUS鋼のクラック検査、CFRPのキズ・剥がれ検出、ワイヤロープの検査

この企業連合で、<無線式壁面走行台車による配管非破壊検査>に対応してみよ うということで両社の面談をアレンジしました。(配管検査は配管の周囲を回転 することなく、一か所を垂直走行検査するだけで配管全周の検査が可能です。}

その時思ったのは、確かに配管の検査ニーズもあるだろうが、橋梁、トンネル、 道路などの社会インフラの維持・管理を支援する検査装置として両社の技術を活 用すれば、かなり有益な装置が開発できるだろうと思いました。(例えば、垂直、 水平(裏面)コンクリート壁面を走行しながら鉄筋の腐食などを検査する装置)

しかし、両方の企業とも様々な開発案件を抱えるなかで、新たな装置を自力で開 発している時間や費用を捻出できないことは理解しておりますので、何らかの支 援が必要と思われます。国などの開発支援補助金の利用申請という方法もあると 思われますが、それこそ大手ゼネコンさんなどが窓口になって進めた方が、国も やり易いのではと思われます。また、そんな悠長なことを言わずに、当社の新事 業として進めたいというような企業さんが現れる方が話は早いし、開発スピード も上がるように思われます。本件にご興味がおありな企業さんがおられましたら、 資料提供の後、既に両社からは了解を得ておりますので、三社面談などをアレン ジさせて頂きたいと思います。水道管の破裂など、老朽化した社会インフラが大
きな問題になっている今だからこそ、早急に取り組むべきと考える次第です。

今回のケースのように、中小企業同士の連携により新たな展開が図れる技術は、 日本には沢山眠っていると思います。しかし、実際は中小企業同士の連携は思う ほど簡単なことではありません。次回のテーマとして中小企業同士の連携を取り 上げて見たいと思いますが、何かご意見、或いは、こんな企業と連携してみたい というようなご希望がございましたら、ご連絡下さい。テストケースとして無料 でBCCNで取り上げ、マッチングの可能性を探ってみたいと思います。

株式会社ビーシーシーネットワークは優れた技術を発掘し、その技術を国内外に知らせ、技術保有企業のビジネスを 成功させる為の様々な支援サービスを15年以上にわたって成功報酬で行っております。

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