BCCNー781(排ガスに含まれる成分の効率的回収)7

BCCNメール受信者の皆様(下記3件のご案内です。)

1)排ガスに含まれる成分の効率的回収技術を求む
2)ポリリン酸ナトリウム水溶液に含まれるエタノール除去装置を求む
3)シニア専門家の活用(アナログ回路設計)

1)排ガスに含まれる成分の効率的回収技術を求む

(ある大手企業からの依頼です。)

排ガスに含まれる様々な骨格の化合物を高効率に回収する技術を探しています。
排気口から排出されるガスから、一酸化窒素(CO)、炭化水素(HC)、
窒素酸化物(NOx)二酸化炭素(CO2)や窒素(N2)、酸素(O2)など以外の、
微量に含まれる化合物(化合物の種類は下記を参照)を高効率で回収できる技術の探索。
・アルコール ・アルデヒド ・エステル ・フラン ・ピラン ・フェノール
・ピラジンなど
最終的には回収した化合物をそれぞれ単離し、エタノール中に高濃度にて
回収することを想定しています。
制約条件:
1)二酸化炭素や窒素などを除く、排出される可能な限り全ての化合物を吸着分
  離すること(回収率95%以上)
2)各化合物成分を単離出来ること(最初のプロセスでは様々な化合物成分を同時に
 吸着しても最終的に各成分を単離できれば良い)
解決策があると想定される技術領域:
カラム、分離膜、医薬品、香料、エンジニアリング業界など。あるいは
CO2分離回収技術、VOC(揮発性有機化合物)除去技術のようなターゲット成分を
絞った分離回収、除去技術の応用など
効果/結果に関する要件:
単離の際の回収効率を高められる技術
(上記のようなニーズは他にも色々あるように感じますので、面白い装置のご紹介が
 あった場合は、皆さんにもご紹介させて頂きたいと思います。)

2)ポリリン酸ナトリウム水溶液に含まれるエタノール除去装置を求む

(あるベンチャー企業からの依頼です。)

処理したい水溶液の組成:
水:約47%、 ポリリン酸ナトリウム:約50%、エチルアルコール:約3%
この溶液からエタノールを完全に除去してゼロ(測定限界以下)にできる装置。
処理能力:
上記水溶液を1日あたり50キロ程度処理
(水は残ってしまっても問題なく、エタノールさえ除去できればOKです。)
ポリリン酸ナトリウム水溶液を乾燥させるのは、混入しているエタノールを完全に
排除するのが大きな目的です。なので、水は抜けなくて生乾きの状態でも
エタノールさえ除去できれば問題なし。水溶液には残渣はなく、
ポリリン酸ナトリウムと水とエタノールのみの混合液で、水に関しては
再利用の必要性はなしです。
(該当する装置がございましたら、ご紹介下さい。)

3)シニア専門家の活用(アナログ回路設計)

(北海道にいる古くからの知人からのメールです。)

シニア世代の引退による企業の技術力低下は想像以上です。
小林さんと知り合った頃、すでにIoTの開発を盛んにやっていましたが、
その頃はアナログ技術者は世の中にたくさんいました。計測回路は
アナログ回路なのですが、計測はできても、それをネット経由で
送信することができる技術者は当時ほとんどいませんでした。
そのことに目を付けて商売をしようとしていたのですが、
結果はうまくいきませんでした。
時代がついてきていなかったということです。

その後、時が経過するとIoTという言葉が生まれ、ここ数年、急速に発展し、
多くの機器がネットにつながる時代になってきました。そうやって時代が変わると、
今度は通信はできるが、計測回路が作れないという技術者ばかりになりました。
昨年、長野の農業資材販売会社と知り合い、私の作った電気柵用の電圧計を、
その会社で売るようになりました。滑り出しはとても順調で試験的に導入した
企業や自治体から高評価を受けており、今後爆発的に売れることが期待されています。

私自身はこの機器をすでに5年ほど手掛けていますが、その間で感じたことは、
この機器は私以外に作れないであろうということです。通信はできても、
アナログ技術を要する計測回路の部分を作れるエンジニアがほとんどいなくなっている
からです。それを証明するがごとく、ある会社から問い合わせがあったようです。
無線技術を使った新しいタイプのネットワークに電気柵電圧計を利用したいが、
計測部分だけ提供してくれないか・・・との問い合わせでした。この手の要望は
今後増えると見込んで、計測部分だけをモジュール化した製品を今開発中です。
次々と開発される新方式の通信について、こちらが勉強しなくても、それぞれの
業界の人が私のモジュールを買って組み込んでくれます。

アナログ技術者がいなくなったことは、たいへん憂慮すべきことですが、
私個人の収入の面では良い方向に動いています。先の北海道胆振東部地震で家が
全壊しました。間一髪で命は取り留めましたが、仕事が順調なときで幸いでした。
収入も危うい状態で被災してしまったら、それはそれは大変なことですから。

株式会社ビーシーシーネットワークは優れた技術を発掘し、その技術を国内外に知らせ、技術保有企業のビジネスを 成功させる為の様々な支援サービスを15年以上にわたって成功報酬で行っております。

ホームページの掲載内容へのお問い合わせやご相談等ありましたら、
下記リンク先のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから